子どもの遊びへツッコミを入れてみた教授の実験からわかったこと

子どもって一人でなにやらなりきって遊んでいますよね?あれは子ども特有の遊び方で教育用語では「模倣遊び」といいます

ごっこ遊び と言ったほうが通じやすいでしょう。

この ごっこ遊びの最中に ツッコミを1年ごとに入れてみたというある教授の面白い実験をご紹介します。

なりきって遊ぶ子どもにツッコミを入れる実験からわかった子どもの心理的発達

秋田にある聖園学園短期大学という保育課に通って 幼稚園教諭と保育士の免許を取った私。

当時の「児童心理学」の教授が自分の息子を実験台に面白い取り組みをしたことをご紹介します。

その内容は

積み木を使っておままごとをする息子に
「それは食べ物じゃないでしょ、積み木でしょ」
と冷静に対応する。
それに対する子どもの様子を観察する。
実施回数と期間・・・1年間に1回 4年連続

2歳の時の実験結果

<子ども2歳>
積み木を使っておままごとをして お料理したつもりの積み木をママに「どうぞ」とごちそうする

<ママ>
無表情で 「それは食べ物じゃないでしょ、積み木でしょ」

<子ども2歳>
急に悲しい顔になり大泣きした

3歳の時の実験結果

<子ども3歳>
積み木を使っておままごとをして お料理したつもりの積み木をママに「どうぞ」とごちそうする

<ママ>
無表情で 「それは食べ物じゃないでしょ、積み木でしょ」

<子ども3歳>
悲しい表情をしたがまた一人でおままごと遊びをしだした

4歳の時の実験結果

<子ども4歳>
積み木を使っておままごとをして お料理したつもりの積み木をママに「どうぞ」とごちそうする

<ママ>
無表情で 「それは食べ物じゃないでしょ、積み木でしょ」

<子ども4歳>
「違うもん!これはご飯だもん!」と言葉でも伝えようとする

5歳の時の実験結果

<子ども5歳>
積み木を使っておままごとをして お料理したつもりの積み木をママに「どうぞ」とごちそうする

ママ
無表情で 「それは食べ物じゃないでしょ、積み木でしょ」

子ども5歳
「ママー、これはさあ、積み木を使っておままごとしてるんだよ、わからないの~?全くもう・・・」と遊びの状況を説明しながら母親にあきれ顔

お母様の対応はすべて一緒なのに子どもの月例の違いによって反応がかなり違うということがお分かりいただけましたでしょうか?

この結果から分かったこと

月齢が増えることによって 自分の遊びを客観的にみられるようになっていて それを自分以外の人に言葉で伝えられるようになっていく
ということがわかります。

当たり前のように感じる出来事かもしれませんが その当たり前を証明した実験だと思うのです。

当時学生だった私は この話がとても興味深く「子どもの心の発達」にとても興味を抱くきっかけになったのです。

教授は「こんな実験、1年に1度しかできないわ。子どもがかわいそうじゃないの。だけどね、自分の子どもでしかできない実験よ」と楽しそうにおっしゃっていました。

安藤節子先生という大好きな先生です。

乳幼児期の子どもの心の発達はとても大きいものです。
大人がついていけない位のスピードです。
ママの一日もあっという間のスピードで終わってしまいますが、子どもの成長も見逃さずに寄り添いたいものです。

そのためには 大人はいつでも変化に対応できる 気持ちと身の回りを整えておきたいものです。

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